小児矯正

お子様の歯並びでお悩みではありませんか?

叢生(乱ぐい歯)

叢生(乱ぐい歯)

歯列がきれいなカーブを描かずに、隣同士で重なり、デコボコしている状態です。汚れが溜まりやすく、ブラッシングも難しくなります。
「八重歯」も叢生に分類されます。八重歯はチャームポイントとして捉えられている面もありますが、治療が必要な歯並びの乱れです。

開咬

開咬

奥歯で噛んだ状態でも、上下の前歯のあいだに隙間がある状態です。
お口が乾燥しがちになります。また、奥歯に負担が偏ります。

受け口

受け口

下顎が、上顎より前方に出ている状態です。「反対咬合」とも呼ばれます。
食べ物をしっかりと噛むことができません。また、発音にも支障をきたすことがあります。

出っ歯

出っ歯

上顎が、下顎よりも大きく前方に突き出ている状態です。「上顎前突」とも呼ばれます。
歯が唇から出てしまうこともあります。また、思春期前後から見た目を気にされる方も少なくありません。

すきっ歯

すきっ歯

歯と歯の間が広い状態です。食べ物が詰まりやすくなります。
ただし、乳歯列期の軽度のすきっ歯はそれほど心配する必要はありません。永久歯は乳歯より大きいため、多くの場合、自然に隙間が埋まります。

子どもの歯並びが悪くなる原因

日常生活の中での癖

日常生活の中での癖

口呼吸

唇を閉じておく習慣が身に着かず、出っ歯などの歯並びの乱れを引き起こす原因になります。
また、お口の乾燥を招きます。

指しゃぶり

日常的に指しゃぶりをすることで、出っ歯や開咬といった歯並びの乱れを引き起こす原因になります。
4歳を過ぎても指しゃぶりをする場合には、優しく指摘し、徐々に改善していきましょう。

舌を突き出す癖

歯を裏から押すことで、出っ歯や開咬といった歯並びの乱れの原因になります。

食べ物をよく噛まずに飲み込む

顎が正しく発達せずに歯が並ぶスペースが不足し、受け口、叢生などの歯並びの乱れの原因になります。

頬杖

顎の左右のバランスが崩れ、歯並びが乱れる原因になります。また、身体の左右のバランスにも悪影響を及ぼします。

毎回同じ向きでのうつぶせ寝

片側の顎に負担がかかり、顎の左右のバランスが崩れ、歯並びが乱れる原因になります。

乳歯が原因の場合

乳歯の虫歯

乳歯の根の近くが虫歯になると、生え替わりがうまくいかず、歯並びが乱れることがあります。

乳歯の早期喪失(早すぎる抜歯)

特に重度の虫歯などで乳歯を抜歯した場合、永久歯が早くに生え、生えかわりの順番が狂い、歯並びが乱れるリスクが高まります。

癒合歯

ごく稀に、2本の乳歯がくっついた状態になることがあります。永久歯の数が1本少なかったり、生え替わりがうまくいかない可能性が高く、永久歯の歯並びの乱れの原因になります。

過剰歯

乳歯が1~2本多く生えることがあります。永久歯への生え替わりの邪魔をすることがあり、その場合は歯科医院で正しい処置を受ける必要があります。

子どもの矯正治療は大きく分けて3種類

0期治療(※受け口の治療のみ)

0期治療(※受け口の治療のみ)

歯並びの乱れの中でも、特に早くから対応が必要なのが「受け口」です。
0期治療は、4~5歳頃から開始します。当院では、ムーシールドという取り外し可能の装置を使用します。

治療内容

ムーシールドは、就寝中にだけ装着する矯正装置です。食事、歯磨きを含めた日常生活は、これまで通り送っていただけます。

1期治療(乳歯の生え変わりの時期の治療)

6~12歳ころの、生え替わりの時期に行う矯正治療です。顎の適切な成長を促してスペースを確保し、永久歯がきれいに並ぶよう誘導することを目的とします。

2期治療(すべて大人の歯に生え変わった時期からの治療)

13歳以降に行う、永久歯を適切な位置に移動させる矯正治療です。基本的に、大人の矯正治療と同じ矯正方法が可能になります。
1期治療を受けておくことで、2期治療が不要になる可能性が高まります。少しでも歯並びに不安がある場合には、6歳までに歯科医院を受診し、1期治療が必要なのかどうか、歯科医に判断してもらいましょう。

矯正治療の種類

床矯正

床矯正

1期治療で使用する矯正装置です。
顎の成長を促し、歯列がきれいに並ぶためのスペースを確保します。床矯正の装置には、取り外しができるものと、固定式のものがあります。

ブラケット(ワイヤー)を使った矯正

ブラケット(ワイヤー)を使った矯正

2期治療で使用する矯正装置です。
大人の矯正治療でもよく知られた、ブラケットとワイヤーを用いた装置です。ほとんどすべてのタイプの歯並びの乱れに対応が可能です。

透明なマウスピースを使った矯正

透明なマウスピースを使った矯正

透明で軽い材料でできた、マウスピース型の矯正装置です。
当院では、「インビザライン」を採用しております。ほとんど目立たず、また痛みも少なくてすみます。食事、セルフケアの際には取り外しますので、これまで通りのお食事、これまで通りのセルフケアができます。
ただし、1日20時間以上の装着が必須で、患者様のご協力が不可欠です。

子どもの頃に矯正治療を行っておくメリット

歯がきれいに並ぶ土台を作れる

歯がきれいに並ぶ土台を作れる

歯がきれいに並ぶためには、スペースが必要です。このスペースをお子様のうちに確保しておくことで、将来的に矯正治療が必要になる可能性を抑えることができます。また、成長してから矯正治療が必要になったとしても、ある程度の土台ができているため、比較的軽い治療で済むことが多くなります。

将来的な抜歯・手術のリスクを下げられる

歯が並ぶスペースが不足したまま放置したり、ひどい受け口を放置したりすることで、将来的に抜歯や外科的な手術が必要になる可能性が高まります。
早くに矯正治療を行い、顎を適切に成長させると、そのリスクを下げることができます。

きれいなフェイスラインがつくられる

顎を適切に成長させること、口回りの筋肉を正しく発達させることで、歯並び・咬み合わせはもちろん、フェイスラインがきれいに整うことにつながります。

お家でできる矯正予防

保護者の方に知っておいていただきたいこと

保護者の方に知っておいていただきたいこと

歯並びの良し悪しは、遺伝だけで決定されるものではありません。
育児の中でちょっと気をつけてあげることで、歯並びの乱れを予防することができます。

授乳時に気を付けること

母乳・ミルクを飲む動作は、赤ちゃんのお口回りの筋肉を正しく鍛えてくれます。特に哺乳瓶を使用する際、あまりにキャップ(乳首の部分)がやわらかいと、楽に飲めてしまうためこの筋肉が発達しません。
キャップは、適度な硬さのあるものを選んでください。

離乳食期に気を付けること

やわらかい離乳食をいつまでも食べていると、「噛む」ための筋肉の発達が遅れてしまいます。
離乳食は母乳・ミルクからのステップアップとして意味のあるものですが、適切な時期に通常の食事に切り替えていきましょう。

乳歯が生えてきたときに気を付けること

先述した通り、乳歯の虫歯は、ときとして歯並びの乱れの原因となります。乳歯は永久歯に比べて虫歯になりやすいため、丁寧にケアしてあげましょう。
当院では、0歳児でも安心して受けられるフッ素塗布などの虫歯予防メニューをご用意しております。

この時期の食事について
  • 「噛む」ことで口回りの筋肉、顎の発達を促すことができます。その他、胃腸への負担の軽減、脳への刺激の促進といった効果も期待できます。
  • 前かがみになったり、首を突き出して食べると、間違った舌の癖がつきます。姿勢を正して食べるよう指導してあげてください。
  • 足が床についていないと、正しい姿勢をとることができません。テーブルが高い場合は、足置きや、お子様用の椅子を用意してあげてください。

小児矯正のQ&A

子供の歯並びが気になります。何歳頃に相談すれば良いですか?

子供の歯並びが気になります。何歳頃に相談すれば良いですか?

歯並びの乱れの中でも早期の対応が必要な「受け口」が気になる場合には、4歳頃に一度ご相談ください。それ以外の歯並びの乱れが気になる、念のために診てもらいたい、という場合には5~6歳頃で結構です。
ただ、早くに相談して無駄になるということはありませんので、できるだけお早目にご相談いただければと思います。

小児矯正では、どんな装置を使用しますか?

4~5歳頃に開始する0期治療では、「ムーシールド」という就寝中だけ使用する装置を使用します。
6~12歳頃に開始する1期治療では、「床矯正装置」という顎の成長を促す装置を使用します。
13歳以降に開始する2期治療では、ブラケットとワイヤーを使った矯正装置、透明なマウスピースを使った矯正装置(インビサライン)などを使用します。

矯正治療が必要なのかどうか、よく分かりません。相談だけでもいいですか?

もちろんです。保護者様から見て問題がないように見えても、実際には矯正治療が必要な場合があります。逆に、保護者様が気になさっていても、実は特に問題がないという場合もあります(乳歯列期の軽度のすきっ歯など)。
まずは正しく現状を知り、それから対策を立てていきましょう。

治療中、避けた方がよい食べ物はありますか?

粘着性の強いガム、キャラメルなどは、装置の破損のリスクがあるため避けてください。それ以外に、特に避けるべき食べ物はありません。繊維質の食べ物もひっかかりやすくはありますが、きちんと歯磨きをすれば問題ありません。

矯正治療中、子供が痛がらないか心配です。

装置は調整が可能です。少なくとも、痛い痛いと訴えるお子様をそのまま帰したりすることはありませんのでご安心ください。痛みは装置装着直後、調整直後にもっとも強くなり、その後は徐々に軽減していきます。

矯正治療中、虫歯にならないか心配です。

特に固定式の装置の場合、汚れが溜まりやすくなります。また、歯磨きも少し工夫が必要になります。
ただ、装置やお子様のお口に合わせた歯磨き方法を指導いたしますので、ご安心ください。毎日丁寧にケアすれば、矯正治療を始めたからといって急に虫歯が増えたりということはありません。

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